ツール開発作業の時間内訳、実際はどうなの?
概要
先日、ココナラにて1件開発ツールを納品。
ツールの開発には受注した2023年3月から、納品完了の2023年6月まで作業時間をしっかり計測していたので、「どの作業にどれだけ時間がかかった」のか参考になるデータの取得に成功したので、その結果を分析する。
その際のTweet
先日納品した案件の作業時間の内訳を分析してみた。
— いき As Variant (@aero_iki) June 12, 2023
おおよそ、「案件定義:開発:納品後調整」=「6:2:2」
「ツール開発の作業時間の大半は仕様の決定」というのがよくわかる結果になった。#ココナラ https://t.co/IeU8qRJp6b pic.twitter.com/dRt3SUUOEH
作業の分類
ツール開発の一連の作業は以下の3つに分類してみる。
・案件定義:受注して実際に開発する仕様を依頼者と話し合って決める
・開発:決まった仕様をもとにツールを作成する。
・納品後調整:作成したツールを依頼者に納品して、エラー検証、仕様変更などの調整
それぞれの要した時間を円グラフで表すと次のようになる。
おおよそ、「案件定義:開発:納品後調整 ≒ 6:2:2」
期間を追っての累計時間を見てみると次のようになる。
各作業の詳細
案件定義
オンラインビデオチャット、メッセージでのやり取りを通しての作業。お互いのレスポンスの回数と時間で左右される。依頼者に伝わるようにさまざまな仕様説明の書類を作成しなければならないので、一番ここで時間がかかる。
開発
設計図通りに作るだけなので、黙々とプラモデルを組み立てるだけ。仕様を忘れないうちに時間を作って一気に作業を行う。
納品後調整
依頼者に実際に使っていただき、エラーの報告、仕様変更や追加の依頼を受けて修正や追加作業を行う。ツールの規模によるが検証に時間がかかればそれだけ長くなるし、欲張りな依頼者ならどんどん追加仕様の要求が出てきて長引く。エラーが起きるかどうかは開発者の技量と予言力。
開発したツールの概要
ちなみに、今回対応したツールは介護施設での書類作成の支援ツール。
概略は以下の通りであるが、詳細の仕様は改めて紹介する予定
・利用者ごとに定期的に様々な書類を作成する必要がある。
・書類の名前は具体的に「口腔実施記録」「口腔アセスメント・モニタリング」「興味関心チェックシート」「通所介護計画書(要介護、要支援で別)」「口腔機能改善管理計画」「生活機能チェックシート」「アセスメントシート」
・「口腔実施記録」は利用があった日に必ず作成、「口腔アセスメント」は3か月に1回作成などの期間以内作成のルールが設けられている。
・作成した書類はxlsx形式で「利用者名」「日付」が分かるように保存する。
・同じ利用者で別の日付で書類を作成しようとしたときに、記入する項目をすでに作成済みの過去の同じ書類から反映する機能を設ける。
・期間以内作成ルールに基づいて、作成期間が近くなったらアラート機能を設ける
作業時間計測に使ったツール
今回の作業時間の計測に利用したツール。
ココナラにて買い切り3000円で販売しています。